Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

近所の人と関われていますか?

そう問われると、無言を貫くしかない。
地域づくりを仕事としているくせに
全く、ふがいない。


先週末、帰宅の準備をしていると
顔なじみの民生委員さんからの電話
「社協で日頃から高齢者の見守りをしている人から連絡があって
 最近見かけていない人がいて、気になっていると言われたのだけど…」


17日にあった定期の清掃活動に出てこなかった
いままでそんなことはなかったので気になっているとのこと。


独り暮らしで、ご主人が亡くなってから
それまで以上に近所の方と関わりがなかったと言う。


現地に行政の担当者と向かう
たしかにあふれるほどではないが、郵便ポストには
月に2回配布される市政だよりがはいったまま。


応答もない。


警察を呼んで、鍵屋さんを呼んで
結果、室内で亡くなられているのを発見した。


本人確認をしてくださいと言われても
会ったことがないので、私達には無理。


民生委員さんにお願いすると
あたりまえのように「顔はわかりますから、良いですよ」と言ってくださった。


こんな時に地域力はすごいと思う。
異変に気が付いた人もそうだが、顔の見える関係であった民生委員さんも…


何しろその方は、義理の姉が訪ねてきても
「会いたくない」と扉も開けないような方だったらしいのに
その方を見分けられると言う…すごいことだ。


恥ずかしながら、私がこの先独り暮らしになって
同じように室内で倒れていたときに
私の確認をできる人が近所に何人くらいいるだろうか。
もちろんその前に子らに連絡が行き、
近所の方に本人確認をお願いすることもないだろうが。


なにはともあれ、夫かわたしが一人の生活になった時には
緊急時に連絡がすぐに行くような仕組みにしておかなくては…


地域包括って言うけど
そしてまったく機能していないように言うけど
そんなことはないと、今回思った。
この心持ちを持った人たちが元気で活動できるうちに
ちゃんと次に繋いで行けるような仕組みをつくらないと…

オオイヌノフグリ
最近自宅付近では見かけなくなった。
実家周りにたくさんあって、この健気さがとても好きで
いつも地面に顔をくっつけて、しばらく見ていた。