Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

元高校教師という肩書

地域の講演会などで名前を聞く
元高校教師という肩書の方から苦情の電話が職場にあった。


「元高校教師の肩書取られたほうがいいですよ」
この人に教えられた子らは本当に気の毒でしかたがない
そう思ってしまうほど、ひどかった。


彼の電話でふたりの職員が泣いた。
電話に出た職員を「あんた」呼ばわり、それも数十回
文句を言いたかった職員には想像を超えた罵倒を繰り返した。


講義の3日前にもなって電話もしてこないことに
腹を立てたらしい。


彼女は前任者の引継ぎに忠実に、4月の講演の依頼文を送り、
資料は事前に頂いていたものがあったので必要枚数印刷し、
前々日に電話をしようと決めていた矢先のこと。


教育がなっていない
今までそんないいかげんに生きて来たのか…
書くのもはばかられるようなことを延々と
上司に、本人に言い続けた。


もう来なくていいよ、あんたなんか!
そう言えたらどんなにいいだろうと思うが
世の中そんなに簡単ではない。


年間を通じてその講師は来る
そのたびに言われた彼女はどんな気持ちでいるだろうか
彼女は派遣職員なので、ひょっとしてもう来ないかもしれない。


確かに講演にはテーマがあって
専門的な深い知識を伝えてくださるのはとてもありがたい。
しかし、そこには最低限のものが必要ではないか
相手を、人間を大切に思う気持ちというものが…
聞いてくれる人に伝わるものは
知識に上乗せされたその人本人の深みがあってこそではいか。


聴講者でなければ何を言っても構わないことはない
そして言ってあげたい
人間の口ほど怖いものはない、ということを。
追加で…来年はもうお願いしませんから!