Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

生前整理に取り掛かろうと決めた

先日職場に高齢の男性が訪ねて来られ
ひと月前に妻が亡くなったが
二部屋に妻の衣料が取り残されている。
自分が海外赴任の時などに買ってきて着ていないものや
貴金属バックなどもある。


選りすぐりをするのではなく
一括で持って行って有効活用してくれるところはないか
衣料に困っている貧困者や災害に合われて方もいる
有効活用してほしい。


…頭を抱える。


年に数件、このようなご相談がある。
ご厚意はありがたいし
お気持ちもよくわかる。


でも現実問題、個人的にだが
少し違うと思う。


厳しく言えば
どうしてご生前にお二人で整理をされてこなかったか
その頃にお困りの方もいたはずで
寄付などはできたのではないだろうか。
例えば換金なりをご自分たちでされて
お金として寄付されるなど…


それ以前に…
奥様は旦那さんからの舶来品の衣料を一度も着ていない
そこにもう少し早く気が付いていたなら。


いろいろな想いはあるものの
まずは奥様のご逝去に寄り添い
数日後引き取り先がない事を電話で伝えた。


終活も断捨離も、ミニマリストも…
届いていない年代は確かにある。
若いうちでないと整理をする気力も体力もないということだ。


余談ではあるが、その男性にお聞きした。
「貴金属もあるとおっしゃったが、子どもさんは何と言われているのか」と
そうしたら「子どもは自分たちは関係ないから、すべて任せる」と言われたそうだ。


そうですか…とうなずいて見せたが
それも違うのではないかと思った。