スイカの彼女
さすがに翌日
彼女がぼそりと謝った。
謝るという行為はなかなかむつかしい。
だから彼女が素直で悪気はないのは
十分わかっているつもり…
それでも疲れるというか
だからこそ、厳しいことを言いたくないし
そこまでして彼女を育てなくてはいけないのか
それが私の任務なのかと悩む。
当たり障りのない仕事の仕方をして
適当に距離を置いて
自分の仕事をしていけばいいのだと
自分に言い聞かせるようにしている。
自分が嫌になる
見なくてもいいところまで見えて
気にしなくてもいいことまで気にしてしまう
この性格が嫌になる
こういうときは益田ミリさんに限る
ほんとさりげない日常
誰にでもある日常を書いてあるからこそ
救われる。
お父さんが亡くなられたこと
お出かけという言葉に託した
そこに行きつくまでの心の在りようが
「人」というものを確かに表している。
本当に心を救う作家さんだ。
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