Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

Catchしたもの

初詣で最初に参拝したのは
主人の実家の氏神様
世界遺産登録でも有名な大社様


その帰り道
子どものころ、毎年両親とともに必ず参拝した不動寺様へ立ち寄る。
除炎延命家運隆昌として多くの参拝があるそう。
今のように車で出かける習慣のなかった当時
家族で毎年必ず訪れる数少ない恒例行事は、
いまとなっては
思い出と必ず結びつく大切な地

参拝を済ませ、帰路へ。
バイパスへ合流するための一方通行の側道で
信号待ちをしていると、右折して側道へ入ってくる車。
その後ろを全速力で追いかける柴犬が目に入る
まるで家族に置いて行かれたために
家族の車を追いかけているような
全力での猛追


全力に限界を感じたのか
こちらの信号が変わったときには
一車線の側道の真ん中をよろよろと歩きだした。


当然車は慎重によけて通るしかない。
私もそうした。
後ろを見ると抜くに抜けない車が連なりだした。


「あのままバイパスにのってしまったらあの子の命はない」


わずかに止められる場所に車を放置し
一方通行の道を全力で走った。
「危ないからおいで」しゃがんで手を広げると
素直に寄ってきた。


放置した車も移動させなくてはけない…
最初に見かけた場所あたりで飼い主を探そうと
車に乗せた…安心して乗ってくれたのが救い。

地域の方の力も借りて、目立つ場所で待機していると
探していた飼い主さんと出会うことができ
無事に怪我無く、家に帰ることができた。


よかった、本当に良かった。


私はいつもそんな行動ができる人間ではない
いままでだって見て見ぬふりをしてきたことはたくさんある。


不動寺さんを訪ねていた昔
我が家には必ず柴犬がいた
多いときは6匹
この柴犬は母の兄が千葉から送ってくれた。
その子が子を産み、いつも柴犬だらけの中で
私たちは私たちの生活していた。


保護した子が柴犬でなかったら
どうしただろうか。


そんことを考えながら
今日自分が来ているセーターが
4年前に母が亡くなった時に来ていたものだと気が付いた。
あの日から着れずにいたものを
やっと着る気持ちになった…その日。
柴犬を保護した。


単なる偶然、だれからみてもそうであったとしても
私には母の導きだと思える それでいい。


ご存じだろうか
柴犬の抜け毛はかなりすごい
セーターも車もすごいことになっている。
それさえも懐かしい。


今日はCleanで終了となった
意外と「C」で始まる単語は多いのかもしれない。