Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

優しい眼差しでロボットを見る

新しくできた科学館の入り口には
かつて勤めていた企業のロボットが
ブロックを重ねて街並みをつくっていた。

いつまでも飽きる事なく眺めていられる。


小さな瞳はなにを感じているのだろうか
そして、この日の記憶がどこに繋がって
いくのだろうか。


新しい科学館は、すべてが
私のような年代にも刺激的で
それこそ子どものようにはしゃいでしまった。
認知症予防には刺激も大切だろうと変な理由までつけて
うきうきしながら、回った。


この企業に勤めだした時
まさか仕様や設計をかかわるなんて
思いもしなかった。
わからないなりに技術屋さんと話すたびに
毎回なにかしらの楽しさを感じていた。
迷惑はかけていたかもしれなかったが
みんな親切に対応してくれた。


良い思い出しかないからか、
ロボットの動きひとつひとつにも
優しい眼差しを向けて見ていられる。


この町にまた新しい自慢が誕生した。