Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

日が当たらない選手でも花開くことがある

ゆっくり目の土曜日の朝
朝食の傍ら新聞をめくっていた。


読売新聞で箱根駅伝100
襷のメモリーが連載されているのは知っていた。


そうか彼が登場するのか…
言葉にならないものがこみ上げた。

本当に心底応援していた。
応援したくなる人間性をお持ちの方なのだ。


彼に出会ってこの競技が好きになった
そして、
普通のおばさんの人生をこれほどまでに豊かにしてくれた
恩人というしかない。


実業団引退をかけて臨んだ初マラソン
足が震えるほど感動した。


はじめてあこがれ続けたニューイヤー駅伝応援に行った
エース区間の4区
赤城山を背景に走る姿に後光がさしているように見え
せっかく遠路行ったというのに
応援の声も出せないほどの神々しさだった。
その後の活躍を示すような誇り高さだった。


あれだけの功績を残しながらひっそりと引退をされた。
彼を知る人ならみなが「彼らしい」と思ったことだろう。
最後まで彼らしさを示したような引き方だった。


「私のような日が当たらない選手でも
こつこつ努力を積み上げることで花開くことがある。
箱根駅伝に出るのはスター選手ばかりではない。
出られなかった選手も含めて
将来を見据えて頑張ってほしい」
彼の言葉だからこそ
きっと多くの人に届いたと思う。


箱根7区の16位から
世界の5位まではい上がった雑草魂は
全箱根選手のかがみだ。


記事を書いてくださった田上幸広さん
ありがとう。
競技人でなくてもこの言葉が心にしみました。


ちなみにこの翌日は大迫さんの記事だった。