Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

長く残していくために(六郷満山1日目 富貴寺)

なんとラッキーなことか
富貴寺本堂の回収に伴い、期間限定の「富貴寺大堂 阿弥陀三尊像御開帳」に
いきあたることができた。
約100年ぶりに本来のお姿に出会えるまたとない機会だという。


確か前に来た時は大堂の中には入れなかった気がする。
本当にはいってよいのだろうかと恐る恐る足を踏み入れるほど
それほど畳の劣化は悲しかった。


室内は装飾が薄くなっているとはいえ見事な壁画で
描かれた平安時代にどれほどのあでやかさで
このお堂を輝かせていたのかと想像するだけで
気持ちが沸き立った。
風化してきたとはいえ、だからこその趣がずんとあり
日本人に生まれてきたよかった…とこの程度の感想しか出ない情けなさがありながらも
心からそう思った。
そして、一人で来てよかったなと…
たっぷりの自分時間を過ごせた。


入館料500円
この維持にはたしてどれだだけの費用が掛かるのか
この地を走っていると、苔むした石碑や鳥居をいくつも見かける
文化財に指定されていれば放置されることはないのだろうが
今後も維持管理ができるだけのことを考えてもらいたいと思う。


多額の寄付はできない私ができる事、
お賽銭の額を少し多めにすることと
出来るだけ多く拝ませていただくことだけかもしれない。