思い出がある幸せ
他人様の背中を勝手に掲載してすみません。
背中だから許していただきたい。
先日行った温泉でのこと
前をたぶん親子とも思われる方が手をつないで浴場に向かっていた。
母が亡くなる前の一年
母を連れてスーパー銭湯のようなところに
毎週1~2回通った。
昔づくりの家の風呂は浴槽が深く、怖がるようになり
家でお風呂に入らなくなった。
夏場はシャワーでしのいだけれど
一年中そういうわけにもいかない。
週末や午前休を取って通った。
「こんないいいところがあるんやね」と
母も喜んでくれていた。
慣れないジャグジーでも「血行が良くなるよ」と言えば
素直に湯船にもたれていた。
あの頃はきっと私も時間を作るのに大変だっただろう
睡眠時間も少なかった。
それでもこうして月日が経ち、この親子さんのような光景を見ると
あの時間が懐かしく、あの時間をくれた母
それは認知機能が低下という現実を伴ったものだったとしても
あの時間をくれた母に心から感謝をしている。
あの時間があるからこそ、こうやって今を大切に生きていけていると
もう一度母に話せるならそう伝えたい。
ホテルのフロントから眺めた空
ここに泊まるたくさんの人がやさしい思いでいてくれたらいい。
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