Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

姑の遺品整理は迷惑です

予約していた本がはいってきたと図書館から連絡があり
受け取り事務をしている時に、ちょうど返却されてきた本
タイトルにひかれて借りてきた。


「そうそう、どこも同じよ!わかるわぁ」と
一気読み。


昨日 実家のサンルームの話を書いた。
母は父が亡くなって高齢になってもずっとひとりで生活してきた。
とてもよくある話。


二人姉妹の私たちはどちらも夫の親を見ることになる。
葬儀の後は四十九日まで毎日、人のいない実家に通い
線香をあげ続けた。
これもよくある話なのだろう。


四十九日が終わると、もうそれは取りつかれたように
実家を片付け始めた。
その家が今後空き家になるか、取り壊すか
どうなるかわからない状態ではあったが
「取りつかれた」としか言いようがないほど
週末は毎日通い、物を捨て始めた。
いまでも、あれはどのような心理状態だったのか説明できない。


結局2トンもの家具やゴミを私の子どもとその配偶者ですべて運び出し、
町のクリーンセンターに持っていき処分した。
額にして2万すこしだった。


さっぱりした家
おとずれた姉の長男が「片付けもしなかった俺が住んでもいいだろうか」
と言い出した。
姉は「そんな都合のいい話は通らない」と一蹴したが
私はとても喜んだ。

四十九日まで毎日、人のすまない家の

なんとも冷たい雰囲気に参っていたからだ。


それからひと月もたたずに…
母の家では新しい家族がサンルームで迎えてくれた。

「俺の車の下で泣いてたんよ」甥のことばに
思わず吹き出した…昔から君はそんな子だったさ。


母はこの甥っ子をそれは可愛がっていた。
初孫だったこともある。
「取りつかれた」物捨てがこんな形で結ばれた。
なにより母がよろこんでいるだろう。


ところで「みかん」となずけられた迷いネコは
現在はこのような体たらくである。

ここまで書いて思いついた。


「取りついていた」のは母だったのか、

そういうことか。

あちらの世界からも、まだ子を導いているのだ。