Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

みんなの笑顔が背中押すだろう

息子の中学時代の部活
卒業時にそれまで撮りためてきた写真で
アルバムを作って渡した。
13人のメンバーそれぞれ
一人ひとり用のオリジナルアルバム


すきまにいろんなアーチストの歌詞を挟み込んだ。
シュートを決めた笑顔の写真や
試合前の円陣の写真や
ベンチで声援を送る写真
それぞれにシーンにあった言葉。


そんな中、全員で写った最後の写真に添えたフレーズ


『そう 僕ら これから別々の道を歩いて
 新しい日々の中で
 夢のカケラをつなぐたびに
 みんなの笑顔が 背中押すだろう』


その歌を生で聴いた、
市内の公園の周年イベント。
『時期は少し遅れましたが』の前置きの後の
卒業の日。


青いベンチばかりが取り上げられているから
すっかり忘れていた。
歌声も当時とまったく変わらずに
あのアルバムを作りながら聴いていた頃が
そのまま蘇り、涙がこぼれた。


息子はあのアルバムの事を思い出し
悪天候でも行きたいといったのだろうか。


彼らはどうしているだろうか。


「僕の母さんは車椅子だから
 試合を一度も観に来れなかった。
 これを見せたら、きっと喜ぶ」
いつも物静かな子が頭を深々と下げて
はにかんだ。


良い時間をすごさせてもらった。