Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

パインパンの思い出

高級食パンの行方を心配する声が聞かれるようになった。


確かに少し前はその話題で持ちきりだったし
開店する店舗を制覇したいけれど追いつかない勢いだった。


ただでさえお高いのに
この物価高でいまではいくらくらいになったのだろうか。


先日 ほぼほぼ田舎町の娘のところで
早朝から開いているパン屋があるというので
開店時間に合わせて行ってみた。

学校給食とかスーパーとかに出すのがメインのパン屋さん。
なので売り切れと同時に閉店らしい。
それでもパンの種類は豊富で、何よりお安い。
そして、懐かしい。

絶対外せない!といきごんで手にしたのはパインパン。


わが子の給食のメニュー表を見て、はじめてそんなパンがあることを知り
子どもに「おいしい?」と聞いたことがあった…らしい。
私が子どもの頃にはパインパンなんて給食では出なかったし
市販されてもいなかった。


ある日 次男がランドセルから半分残したパインパンを出した。
食べさせたくてわざわざ半分残して持ち帰ってくれたようだ。
息子の気持ちがうれしかった。


それからパインパンを見かけると
今でも手に取ってしまう。
スーパーでも見かけるようにもなった。


高級食パンは確かにおいしい。
それでも給食で食べたあの素朴なパンのおいしさに
勝てるものはない気がする。


比べるものでもないだろうが
給食の時間が待ち遠しくて
おなかをすかせた状態で食べるあの感覚ほど
贅沢なものはない気がする。