Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

2階に誰かいる!

夫がキャンプに行っていた週末
買い物を終えて昼食を取っていると
2階で何かが床に落ちる音
しばらくして何かが隣の部屋に移動するような音


確認しなくては!と思うものの
2階に上がる事さえも怖い。


いや待て。
カギを開けて自宅に入った時
お犬はいつもと何ら変わらなかったではないか。
今だっておこぼれをもらおうとこの時だけするきれいなお座りで
一点の曇りもなく私を見ているではないか。


気のせいか。
(そう思いたい)


ふとカレンダーに目をやって気が付いた。
明日は初代お犬の命日
そそっかしい彼だから
一日早く帰ってきてしまって
2階でおやつでも探していたのか


古い昔の秋の日
外出から戻ったら、お犬がすごすごと2階から降りてきた
顔はうなだれ、しっぽはこれ以上ないくらいにしおれている。


犯行現場は悲惨だった。
干し柿、数にして40くらいが全滅していた。


もう怒る気力もなく、ただただ彼のおなか具合だけが心配だった日。


干し柿期の季節じゃないって…と苦笑しながら
そう思うだけで2階の物音の恐怖が薄れた。

干し柿の季節ではないので、娘の東京土産を供えた。


「かあさん、僕はこれ食べれませんって」と
怒りながら夢に出てきてくれないか。