不足不満の多い職場である
しかしながらひとつだけ良い所がある。
斜め前に図書館があるのだ。

一時間ある昼休み
持っていくお弁当量は少なく
黙食ともなれば
10分程度で終了する。
残り時間は図書館で過ごす。

この図書館は、1933年に建設された旧庁舎を改装したもの
前の建物を限りなく残す配慮
この特徴的な柱も、そういったことらしい。

それにしても落ち着く。

気分を変えるという事はとても大切なことだと
このわずかな時間が教えてくれる。

玄関前の塗料がはがれた柱さえ
その時間の経過が伝えてくれるものは大きい。

本の予約をしても
受け取り場所をここに指定すればわざわざの受け取りという
わずらわしさもない。

さてあと何年この勤務地で過ごすのか…
ため息をつきたくなる時は、図書館に行く。
その逃げ場があるありがたみを忘れてはいけないと思う。

しかしだ、新聞を広げていたり
読書席にいるのは圧倒的に男性が多い。
まさか、逃げ場ではないだろうと、そう思いたいが。