平日の日課のお弁当作り、

他の3人がいらなくて私だけの時は

100%パンを買う。

それが楽しみのひとつだったりする。

ホント幸せの基準が低い。

少し前までは、通勤途中のパン屋で

悩みながら買うのが

小さな贅沢のようでウキウキした。

今は大手の製造所やコンビニが

いろいろと期間限定や

ご当地品を提供してくれるので

もっぱらそちらをチョイスしている。

新しくもなんともないが、

パインパンには思い出がある。

私の小さい頃の給食は

ほぼコッペパンか食パンに

バターやジャムがついていた。

たまにチョコ味の四角いキューブが

楽しみだっりした。

もちろん米食なんかなかった。

子どもらが小さかった頃

夕食時に給食の話になり

「パインパンが一番好き」と長男が言った。

パインパンなるものがあるのを知らなかった。

（献立表を確認していれはわかったはず）

「へぇ〜　食べてみたいね」と

なにげなく返したのだと思う。

ある日、次男が帰宅して

大急ぎでカバンから取り出した。

パインパン半分

残して持ち帰ってくれたのだ。

いまだにパインパンを見ると

その時のことを思い出す。

今の給食は随分手をつくされて

美味しく豪華になっているらしい。

すごいなと思いはするが

羨ましいとは思わない。

あの頃の給食はやはり待ち遠しい時間だったし

好き嫌いのない私には

少なくとも苦痛ではなかった。

たとえ毎回同じ食パンでも。