Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

在宅医療で思い出す

昨年 60歳で定年をしたケアマネさん
地区の民生委員の会長を務めてくださって
私ともご縁をいただいた。


60歳で定年したのは
これから目指したいことがあったから。
いまはそのための充電期間
というか、いろいろな関係づくりを今されている。


地域で有償ボランティアの活動を立ち上げ
その顧問としても精力的に動いてくださっている。


「先日 新しく開業した医院が
 在宅医療をメインにしていて
 地域とつながっていく方法を模索している。
 いっしょに行ってくれない?」といわれ訪問させていただいた。


38歳という若さ
多方面での活躍も素晴らしい
とても素敵な医師だった。
スタッフの皆さんも熱意があり
自分もお世話になりたいと心から思った。


これからどんなご活躍をされるか
とても楽しみにさせていただこう。


訪問した道と違う道で帰路につく。
医院を出た先に、高校時代の友人の家があった。
気が付かなかった、彼女の家に近くに
在宅医療を志す医院が開業したのか。


友人もケアマネをしていた…過去形になる。
5年ほど前に、一足先に旅立った。
がんと分かって、いろいろな手立てを考えて頑張っていた。
共に暮らす母を思ってのことだったと思う。


初盆に参らせてもらった時
お母さまから聞いた。
「在宅で来た頂いていた先生が
 何も口に出さないが
 さぞかし痛いだろうにといわれたの。
 最後は抱きかかえて抱きしめて
 ゆっくりと旅立たせました」と。


在宅医療を選んだ彼女
そしてそれを目指す若い先生がこの地を選んだ。
誰に理解されなくても
私の中で彼女の微笑む顔が見えたようだった。

また アジサイの季節がやってくるよ。