同じナンバーの車
昨日買い物に出かけたら
前を走っている車のナンバーが私と同じだった。
なんとなく、嬉しい。
理由なんてなくても、その偶然が。
40年はとうに過ぎている思い出。
たぶん私は免許取りたてだったはず。
近しい親戚の精霊流しに川へ出かけた。
いまではすっかり少なくなったようだが
その頃、初盆のお宅は
仏壇にあげていたものなどを
小さな木の船にのせて川に流していた。
その少し先で回収はしていたはずだが
船の上で揺れる灯りに、切なさも感じていた。
なぜかその日は私と父だけが
私が買ったばかりの真っ赤なファミリアに乗っていた。
運転していたのは、父。
父が前を指先す。
見れば、前を行く車が、私の車のナンバーとおなじだった。
赤い車を運転するのはシャイな父は恥ずかしかったはず。
そして、私の車のナンバーを覚えていたのかと。
たったそれだけの事なのに
これだけ年がたっても覚えていると言うことは
私にとって特別な感情があったと言うことだろう。
いま、我が家はみんな同じナンバーをつけている。
夫がこだわっているのだ。
子どもたちと一番長く過ごした時に乗っていた車は無事故で
廃車するまで本当に良く活躍してくれた。
そのナンバーにこだわり続けている。

久しぶりに雨が降った。
先日見た傘が欲しくなった。
傘も随分新調していないな、と。
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