Cから始まった時間

還暦を迎え、これまでのこと、これからのことを毎日書き残したいと思います。

あの日から27年

阪急宝塚沿線の古い団地では
寝室の吊り下げ式の電球が
大きく左右に振り子のように揺れ
キッチンでは食器のたたきつけられる
物凄い音が響いていた。


寝ている子どもに覆いかぶさる事しか
出来なかった。


あの日から27年。
あらためて映像で見て
生かされている自分と
あの日からの時間を
痛いほど感じる。


自衛隊のヘリが低く飛んだ空
救援物資の旗をつけたクルマの渋滞
繋がらない電話


二度とあんな思いはしたくない。
でも、経験してしまったのだから
なにか痛みのなかから
掴まなくてはいけない。


筆が残したような今朝の雲を見ていた。


転勤先の関西での7年
末期癌と診断された父の元を離れる
辛さから始まり
震災
そして、娘らが通った小学校での
無差別殺人


記録として
少しずつ残していこう。


27年目の小さな決意。